スタッフ
吉牟田 まどか
Madoka, YOSHIMUTA
臨床心理士 Clinical Psychologist
公認心理師
児童学修士 Master of pedology
富山県出身
【好きなもの】
立山連峰の風景/富山のおいしい水/お刺身/お寿司/ドライブ/旅行/美術館・博物館巡り他
【学んできたこと・学んでいること】
発達心理学とカウンセリング。発達心理学(社会性の発達と遊び、発達障害、子育て支援)、ストレスマネジメント。大学院時代は、自閉症児・者の療育ゼミに所属。休日も月1で、障害者と余暇活動を楽しんでいました。現在は、メンタライジング(心で心を考える、という意味)による支援、トラウマケアに関心があります。
【職歴とカウンセリングルーム「サードプレイス富山」への思い】
大学院修了後、おいしい水とお刺身、立山連峰の風景が恋しくて、すぐに富山県に戻ってきました。その後、20年で以下の3つの領域で働いてきました。
・医療:精神科クリニック、総合周産母子センター(新生児科・小児科・産婦人科)
・保健:保健センター発達相談、育児相談、自殺対策相談
・教育:小学校〜専門学校 スクールカウンセリング、講義、保育園・学童保育のコンサルテーション、
ペアレントトレーニング
さまざまな職場で働いてきましたが、私が一貫して考えてきたのは「子どもやその家族が笑顔になるには、どのような支援が必要なのか」「女性が自分らしく生きるには何が必要なのか」ということです。
特に心に残っているお子さんを紹介します。ずっと不登校だったAさんは、家庭訪問によるプレイセラピーを通して、笑顔になり、みるみる自信と体力をつけ元気になっていきました。私は当時、毎回汗だくで、クタクタになるくらい、全力でセラピーを行っていました。
その間、何度かご家族と話をしましたが、ご家族はAさんが失敗したことに強く反応し、逆に上手く行った時の声かけが全くありませんでした。Aさんの自信のなさや無気力な状態は、大人の不適切な声がけの積み重ねが要因の一つになっていることがわかりました。
セラピーの中で、私はできるだけAさんには「上手くいったね」「惜しい」「失敗しても大丈夫、よくチャレンジしたね」という言葉をかけ続けました。
2学期からは私が出勤しない日でも、Aさんは時々登校し、得意な遊びを通して、担任や他の先生とも信頼関係を築き、徐々に連続して登校することができるようになりました。その後無事進学し、夢に向かって頑張っていったとのことです。
このような例はたくさん、見たり聞いたりします。子どもは自分なりに頑張っているのに、周りから「この子はだめね」「下手だね」の声。それは大人になっても、自分を苦しめる言葉となって、いつまでも消えない傷として残ってしまっていることがあります。
また、深く傷ついた経験を持つ女性は、その後も、さまざまな場面で暴力に晒されやすいです。加害者側が悪いにも関わらず、「私がいけないから」「私がちゃんとしていれば」と自責の念を抱きつづけ、辛い我慢を自分に強いている人がいます。「こんな現状を変えたい!子どもや女性がもっと安心して生活できるように支援したい」という思いが高まった2019年、自分でカウンセリングルームを開くことを決めました。
「安心感があって、安全な場所で、楽しい、心地よいと感じられる経験を増やす」
これが、心の健康に必要なことです。カウンセリングルーム サードプレイス富山 では、「家でも、職場でも、学校でもない場所」で「安心・安全・心地よい・楽しい」という体験を重ねることによって、「心身の健康を回復・増進し、自分らしく生きていこうとする子どもと女性」を応援していきます。
【私の目標】
「女性と子どもの笑顔を増やす」「発達障害があってもなくても、子どもはみんな自分に合った援助が必要」「自分も他人も大事にする人間関係」「虐待/DV/ハラスメント/いじめからの、心身の回復」が個人だけでなく、社会全体に広がっていくことを目指します。
【2021年度講演会講師】
・南砺市学童保育研修会
【2022年度講演会講師】
・魚津市立西部中学校PTA講演会
・富山市ゲートキーパー養成講座講演会