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​発達障害について

目次

  1. ​発達障害とは?

  2. どんな時に発見されやすいの?

  3. 診断を受けることについて。

 

1.発達障害とは?  

 

 最近、発達障害を取り上げたTV番組がありますね。相談の中でも「TVで発達障害の番組見ました」と言われることも増えてきました。

 しかし、病院での診断には「発達障害」という診断名はありません。

 そもそも、発達障害とは、2004年に制定された発達障害支援法から出てくる用語です。第2条には、

「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」

と定義されています。つまり、人が生まれてから成長・発達していく途中において分かってくる(発現してくる)障害のことを指している言葉であると理解してください。

病院での診断名は

・自閉症、アスペルガー障害、広汎性発達障害、自閉症スペクトラム

・学習障害(LD)

・注意欠陥多動性障害(ADHD)

などが挙げられます。

​ しかしながら、大人になってから「発達障害」と診断されることもあります。発達障害という言葉や、自閉症、ADHD、学習障害の研究が進み、それらの概念が広く知れ渡ってくるようになってきたからです。子どもが先に発達障害の診断を受けて、親も発達障害だったことがわかるということもあります。

(記:2019/09/04ver.)

.発達障害はどんな時に発見されやすいの?

     ・乳幼児健康診断(1歳半、3歳健診)

     ・保育所・幼稚園・こども園などの集団生活場面

     ・小学校入学後

 上記の機会に発見されやすいです。健診や子育て相談、園で、「お子さんの様子が気になりますね」「発達がゆっくり目ですね」「言葉が少ないです」等と言われた方へ。ムカつきますよね。すごくショックですよね。悲しいですよね。辛いですよね。家ではそんなに困って居ないのに。そうですよね。でも・・・・・・少しお耳を貸してください。

 声を大にして言いたいのは、

①「お母さん・お父さんの育て方を責めているわけではありません」なのです。お子さんのもともと持っている気質とか特徴が、今までご家族でやって来られた子育ての方法とは残念ながら合っていないので、お子様に合った子育ての方法やより細かな工夫、より専門的な支援を受けてできることを増やしましょう、ということなのです。

「家と家以外の場所での子どもの姿に違いはあるのは当たり前」です。家は基本、子どもにとってリラックスできる場所です。家には、園や学校のような時間割もありません。家は、先生や友達に気を使わなくてもいい場所です。園や学校は毎日何かしら新しいことがあったり、得意なこともありますが、苦手なこともさせられることがあります。園や学校にも慣れてしまえば適応できるのですが、適応するまでにとても時間がかかるお子さんが居ます。生活動作の自立がなかなかできず、後の活動時間にまでずれ込んでしまう、順番が守れない、練習しても上達しない、嫌なことには全く取りかかれない、大人とはたくさんお話しするけど、子ども同士では遊べない、など様々な場面で子どもの気になる行動は見ることができます。小学校では、特定の勉強ができない、文字を書くのが極端に遅い、何をすべきかわからない、集団での話し合い学習についていけない、などがあります。

 もし、園や学校で困った様子を教えられ「家では上手くやれていますから、困っていません!」と拒否するのではなく、家と園や学校で上手くいっていること・上手くいっていないことなど、話し合い、どうすれば子どもが園や学校で過ごしやすくなるか話し合う絶好の機会にして欲しいと思います。

 子育ての方法って男女問わず習いませんよね。今まで自分が親にしてもらったこと、されてきたことを元にして、子どもを育てていくことがほとんどでしょう。放任だったご家庭もあれば、かなり厳しいしつけをされてきたご家庭もあると思います。

 とても大事な視点は、お子さんの「特性 (その傾向がある)」は、自分自身での修正やコントロールすることは難しいということです。

 大声で怒鳴って子どもに言うことを聞かせること、がむしゃらに頑張らせればできるという「精神論」ではうまく行きません。その子の特性に応じたやり方で、周りの大人が丁寧に接していくしかないのです。そして大人自身も丁寧な生活を心がける必要があります。どの方法が子どもに合っているのかを探す、日々実践の繰り返しです。子どもに合った方法を親と一緒に探すのが、私たち心理職やカウンセラーの仕事です。

(記:2019/08/30ver.)

3.診断を受けることについて。

​ 診断を受けるメリットとして、

(1)診断を受けていない(けれど困っている)人と比べて、支援が受けやすくなることが挙げられます。

(2)診断を受け、その診断名の一般的な特徴を理解し、どのように接することが必要なのかを学ぶことや、それを子育てに活かすことが出来ます。

 

【幼児期】

 保育園や幼稚園では、担任の先生以外にも支援してくださる先生をつけられる場合があります。実際には、配慮が必要なお子さん2〜3人対して加配の先生1人と言うことが多いように思います。

 また、発達支援センター等専門機関で療育を受けることもできます。

 

【学童期以降】

 小学生になると、通常級での一斉授業に適応できるお子さんもいますが、発達障害があって、様々な能力にデコボコとした差が強く現れている場合、支援級にて少人数で、静かに学習できる方があっている場合があります。丁寧な学習、宿題の量の調整なども先生との相談次第で可能であると思われます(お子さんの様子を見て、学校とご相談ください)。

 放課後等デイサービスを利用できるようになります。これは、障害者手帳を取得していなくてもOKです。

【成人期以降】

 自分の特性に合った仕事を探すことが出来ます。 

​(記:2019/09/30 ver.)