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【子育て・発達相談】おねしょはストレスのサイン?





今までにあった子育て・発達相談の内容について紹介します。


今回は夜尿症、いわゆる「おねしょ」についてです。

「おねしょが治りません。何かストレスがかかっているのでしょうか?」


・・・・・・ごめんなさい。これだけではわかりませんので、色々おたずねします。


まずは夜尿症の定義を書きますね。


夜尿症は「(夜間)睡眠中に不随意に尿を漏らす」もの。

不随意とは、思いどおりにならないこと、意志どおりにならないことなので、

つまり「夜、寝ている間に、意図せず、おしっこを漏らしてしまうこと」です。


国際小児尿禁制学会(以下、ICCSと略します)が2006 年と2014年に提示した基準では、

①5歳以上の小児の就眠中の間欠的尿失禁である。(間欠的:一定の期間を置いて、物事が起こったり、やんだりすること)

②昼間尿失禁や、他の下部尿路症状の合併の有無は問わない。

③1か月に1回以上の夜尿が3か月以上続くものとする

④1週間に4日以上の夜尿を頻回、3日以下の夜尿を非頻回とする


となっています。


ICCSは、夜尿症について2つの分類を示しています。

(1)一次性夜尿症と二次性夜尿症にわけるもので、夜尿のなかった年齢や、夜尿治療の

  有無は関係しない。

  ①一次性夜尿症:これまで夜尿が消えていた時期があったとしても6か月未満。

  ②二次性夜尿症:これまで夜尿が6か月以上消えていた時期がある。

          

 二次性夜尿症では、より多くの生活上のストレス(保護者の離婚、患者の同胞の誕生など)経験していたり、精神疾患の並存率が高い。また下部尿路感染症、神経因性膀胱、けいれん性疾患、閉塞性睡眠時無呼吸症候群、糖尿病、尿崩症、尿道狭窄、甲状腺機能亢進症などの基礎疾患を有する可能性もある


(2)単一症候性夜尿症と非単一症候性夜尿症 (ここの記述は難しいので省略します)


「おねしょが治らない」ことには、ストレスの場合もありますが、上記のように病気の可能性があるのです。


まずは小児科・泌尿器科でご相談ください。病気ではないと診断された場合には、ストレスを疑いましょう。


ストレスの場合は、当カウンセリングルームにて、お子様に向けてのカウンセリングやプレイセラピーを行うことができます。



文献

ポケット夜尿症診療ガイドライン2016 日本夜尿症学会






          


 

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