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【用語説明】AD/HDとは

執筆者の写真: 吉牟田まどか吉牟田まどか

ADHDとは注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害のことを言います。






 

目次

1、定義

2、幼児期でのあらわれ方

3、児童期以降のあらわれ方

 


1、定義(DSM–5より)


A.(1)および/または(2)によって特徴づけられる、不注意および/または多動性ー衝動性の持続的な様式で、機能または発達の妨げとなっているもの


(1)不注意

  (a)学業、仕事、または他の活動中に、しばしば綿密に注意することができない、ま

    たは不注意な間違いをする(例・細部を見過ごしたり、見逃してしまう、作業が不

    正確である)

  (b)課題または遊びの活動中に、しばしば注意を持続することが困難である(例:講

    義、会話、または長時間の読書に集中し続けることが難しい)。

  (C)直接話しかけられたときに、しばしば聞いていないように見える(例:明らかな

    注意を逸らすものがない状況でさえ、心がどこか他所にあるように見える)。

  (d)しばしば指示に従えず、学業、用事、職場での義務をやり遂げることができない  

    (例:課題を始めるがすぐに集中できなくなる、また容易に脱線する)。

  (e)課題や活動を順序立てることがしばしば困難である(例:一連の課題を遂行する

    ことが難しい、資料や持ち物を整理しておくことが難しい、作業が乱雑でまとまり

    がない、時間の管理が苦手、締め切りを守れない)。

  (f)精神的努力の持続を要する課題(例:学業や宿題、青年期後期および成人では報

    告書の作成、書類に漏れなく記入すること、長い文章を見直すこと)に従事するこ

    とをしばしば避ける、嫌う、またはいやいや行う。

  (g)課題や活動に必要なもの(例:学校教材、鉛筆、本、道具、財布、鍵、書類、メ

    ガネ、携帯電話)をしばしばなくしてしまう

  (h)しばしば外的な刺激(青年期後期及び成人では無関係な考えも含まれる)によっ

    てすぐに気が散ってしまう

  (i)しばしば日々の活動(例:用事を足すこと、お使いをすること、青年期後期およ

    び成人では、電話を折り返しかけること、お金の支払い、会合の約束を守ること)

    で忘れっぽい。


(2)多動性および衝動性

  (a)しばしば手足をそわそわ動かしたりトントン叩いたりする、またはいすの上でも

    じもじする。

  (b)席についていることが求められる場面でしばしば席を離れる(例:教室、そく

    ば、その他の作業場所で、またはそこに留まることを要求される他の場面で、自分

    の場所を離れる)

  (c)不適切な状況でしばしば走り回ったり高いところへ登ったりする(注:青年また

    は成人では、落ち着かない感じのみに限られるかもしれない) 

  (d)静かに遊んだり余暇活動につくことがしばしばできない

  (e)しばしば”じっとしていない”、またはまるで”エンジンで動かされているように行

    動する(例:レストランや会議に長時間止まることができないか、または不快に感 

    じる;他の人たちには、落ち着かないとか、一緒にいることが困難と感じられるか

    もしれない)

  (f)しばしばしゃべりすぎる

  (g)しばしば質問が終わる前に出し抜いて答え始めてしまう(例:他の人達の言葉の

    続きを言ってしまう;会話で自分の番を待つことができない)

  (h)しばしば自分の順番を待つことが困難である(例:列に並んでいるとき)

  (i)しばしば他人を妨害し、邪魔する(例:会話、ゲーム、または他人に干渉する;相

    手に聞かずにまたは許可を得ずに他人のものを使い始めるかもしれない;青年また

    は成人では、他人のしていることに口出ししたり、横取りすることがあるかもしれ

    ない)


(1)に挙げられる9項目中6項目以上、(2)に挙げられる9項目中6項目以上が、少なくとも6ヶ月持続したことがあり、その程度は発達の水準に不相応で、社会的及び学業的/社会的活動に直接、悪影響を及ぼすほどである。


注:それらの症状は、単なる反抗的行動、挑戦、敵意の表れでなく、課題や指示を理解できないことでもない。青年期後期および成人(17歳以上)では、少なくとも5つ以上の症状が必要である。


B.不注意または多動性ー衝動性の症状のうちいくつかが12歳になる前から存在していた。

C.不注意または多動性ー衝動性の症状のうちいくつかが2つ以上の状況(例:家庭、学校、

 職場;友人や親戚といる時;その他の活動中)において存在する。

D.これらの症状が、社会的、学業的、または職業的機能を損なわせているまたはその質を低

 下させているという明確な証拠がある。

E.その症状は、統合失調症、または他の精神病性障害の経過中にのみ起こるものではなく、

 他の精神疾患(例:気分障害、不安症、解離症、パーソナリティ障害、物質中毒または離

 脱)ではうまく説明できない。



 

2.幼児期でのあらわれ方


運動発達の初めの頃、一時期よく動く、よく走るようになることがありますが、

成長・発達(時間の経過)とともにおさまっていくことがあります。

それは多動ではありません。

少々のよく動く=多動ではありません。

エンジンがついていて止まらない感じ。興味がある方に一直線に飛んでいくのです。

動きが早い。


・年中さんになっても、年長さんになっても、静かに座っていないといけない時間だとわかっていても、年齢不相応に、動き回ります。

・1つの遊びが続かないで、転々と変わっていく(親や園の先生が遊びに付き合おうとしても、続かない)

・下駄箱など高いところに登っていく。(ジャングルジムは、OKですが)

教室から飛び出ていく などが挙げられます。



3.児童期以降でのあらわれ方

・じっとしていないといけないのに、椅子に座っていられない。立ち歩きがある

・椅子には座っていてもキョロキョロしたり、おしゃべりが止まらない。人にちょっかいをかけている

・体のどこかが揺れている。

・座っていても手遊びをずっとしている。

・列に並べない。並ぶのを嫌がる。横はいりする。

・ぼーっとしている

・大事なものでも忘れ物、なくしものが多い

・日課が決まっていても、その通りに進みにくい

・いろんなものに注意が移りやすいので、1つの作業がなかなか終わらない。


などが挙げられます。




これらのことでお困りでしたら、当カウンセリングルームにご相談ください。

一緒に、どのように環境整備をしたり、生活の工夫をしたらいいかを考えて、

自分が生きやすいようにしていきましょう〜。




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