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執筆者の写真吉牟田まどか

どんな家族になりたいですか?

カウンセリングの仕事をしていると、家族のかたちについて考える機会は多くあります。





最近のきっかけは、NHKの朝の連続ドラマ「ちむどんどん」。

主人公の姉である良子は好きな石川博夫さんと結婚しましたが、「石川家」の人々(おじいさん、おじ、お父さん)がことあるごとに、博夫・良子夫婦の在り方に口出しをしてきます。「石川家の長男の嫁が!」「石川家の長男の嫁としての自覚が足らん!」というセリフが出てきます。昭和の時代背景があることは分かっていますが、見ていると本当に辛いなぁと思います。(しまいには、離婚もしていないのに博夫に「再婚しろ」とおじいさんが言ってきたときは、さすがに腹が立ちました)


家父長制のために、女性は家に尽くし我慢しなければならない、仕事を諦めなければならない、そんな時代はありましたし、富山のような田舎では、まだその家父長制を根強く残している家もあるでしょう。また、男性でも「長男」だから、地元や実家を離れられない、自分の好きな職業を選べずに悔しい思いをしている人もいるでしょうし、長男はとても大切にされるけど、長男以外は家から出ていく人間だから、とあまり大切にされず、たくさん傷つき体験をしてきた方もいらっしゃるでしょう。家族間の虐待もたくさんあります。虐待の通報件数は増加傾向が止まりません。

*家父長制:家長権(家族と家族員に対する統率権)が男性たる家父長に集中している家族の形態(Wikipedia より)


しかし、20代くらいの若い人たちの価値観が変わってきているのを感じます。職場でとても仲の良い、夫婦にお会いすることが多くなってきました。祖父母や親の代とは違う価値観で生きている人たちです。核家族で、お互いがお互いを思いやっている、そんな素敵な雰囲気あふれる家族にお会いすると、他人の私でも嬉しくなってしまいます。


生まれた家族との間で、傷つき体験が酷いほど、家以外の人とも安心・安定した人間関係を結ぶのが難しいです。自分の好きな人に対しても、なかなか信じることが難しく苦しんでいる人がいます。


国は、何かと「家族で助け合いましょう」と発表しますが、家族の中での傷つき体験がひどくて、家族と一緒に住みたくない、家族から離れたいという人はたくさんいます。その現実を認めてほしいなぁと日々感じます。


子どもや孫の仕事や結婚に口を出すのは、家族であろうと、

自分と他人との境界を越えていますので、やめましょう。

子どもや孫も自分らしく幸せに生きる権利や自由はあるのです。


子どもも成人したら、元の家族から離れて、新しい家族は作れます。

家族は選べるのです。

自分が幸せで、他の家族も幸せになれたらいいのじゃないかなと思います。


あなたはどんな家族像を持っていますか?

どんな家族関係にしていきたいですか?

1年後、3年後、5年後、10年後、20年後、どんな家族になっていたいですか?


一人で考えるのも良いですが、

ぜひ、友達やパートナーと一緒に考えてみてくださいね。








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