海外ドラマSUITSに見られる、ハラスメントとセラピーについて

こんにちは。私は、海外ドラマ(英米)が好きでよく見ています。最近、はまっているのは、SUITS(スーツ)です。イギリス王室サセックス公爵ウィリアム王子と結婚した、俳優メーガン・マークルがレギュラー出演していたことが話題になりました。最近知ったのですが、日本版や韓国版も作られているんですよね。


ドラマは9シーズンまで作られているので見所がとても多いのですが、5〜6シーズンあたりからは、主人公のハーヴィー・スペクターと、弁護士事務所の同僚であるルイス・リットがセラピー(心理療法)を受けている場面に注目しています。


ルイスはシリーズ序盤から、とっても短気で、強烈な言動を周囲に撒き散らす、ハラスメントを頻繁に行う人物として描かれています。ハラスメント とは「悩ませる、困らせる、うるさがらせる、苦しめる、侵略する、略奪すること」という意味です。新人弁護士(アソシエイト)の教育係を担っているのですが、自分の気に入らないことがあると、平気で八つ当たり、罵詈雑言を吐きまくります。本当に見ているだけでもウンザリしていました。私だったらあんなことを言われたら、翌日には退職届書いているだろうな、と思うほどです。アソシエイトたちもなかなか定着せず、大学からの事務所評価も低いものでした年上だろうと気に入らないことがあれば、大声でわめきちらします。正当なことを言っても聞く耳持ちません。そこで弁護士事務所の上司ジェシカにたしなめられます。ハラスメントのあまりの酷さに「このまま働き続けたいなら、セラピーに通いなさい」と。


「私はセラピーなんか受ける必要はない!」とルイスは反発しましたが、結局セラピストの元に通うことになりました(対面と電話を併用)。7シーズンか8シーズンかは忘れてしまいましたが、1週間に複数回のセラピーを7年以上受け続けていることが回想シーンでわかります。


腹の立つことや気に入らないことがあると、爆発的な怒りを表すところはなかなか変わりません(セクシャルハラスメントで訴えかけられた)が、自分の気持ちをセラピーを通じて理解すること、ジェシカやドナ、グレッチェン、レイチェル、セラピストらの、ルイスや周囲の人を大切にする安定感のある態度によって、徐々に他者に対する優しさ、思いやり、悪いと思ったら後からでも謝れる、自分の弱さを見せる、みんなと協力して仕事ができることが増え、人間的な魅力が高まってきました。ルイスにはどうか幸せになってほしいです。


さて、現実の話になりますが、日本ではパワーハラスメント防止対策等ハラスメント対策の強化を盛り込んだ「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律等の一部を改正する法律」が第198回通常国会で成立、令和元年6月5日に公布され、労働施策総合推進法、男女雇用機会均等法及び育児・介護休業法について、職場のハラスメントに関する部分が改正されました。また今年(2020年)6月1日より、職場におけるハラスメント防止対策が強化されました。ただし、ハラスメントが認められた後の、加害者への教育・治療までは対策に入っていないことは非常に

残念です。いつかは、SUITSのジェシカのように「仕事を続けたかったら、セラピーに通いなさい!」と当たり前に言える社会になったらいいなぁと思います


男女問わず、全ての人が働きやすい職場環境が増えることを切に願います。






職場のハラスメント対策については、厚生労働省のホームページ https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/foundation/definition/about があります。


参考文献

・厚生労働省HP 明るい職場応援団

・暴力・虐待・ハラスメント 人はなぜ暴力をふるうのか 藤本修編著

 ナカニシヤ出版(2005)

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