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アドバイスは簡単にしない。

自宅の書斎から、お気に入りの本を数冊選んで、カウンセリングルーム の本棚にいれています。


今回は手に取って、目を閉じてパラパラと開いたところを紹介します。


松浦弥太郎著『暮らしのなかの工夫と発見ノート 今日もていねいに。』PHP文庫 2012年

P.92~ 「凛とした誠実」より



まずはあらすじです。松浦さんのところにはいろいろな人がたずねてきて、アドバイスや意見を求められるそうです。一瞬で終わるような関係なら、あえて素通りするのが彼のルールで、彼の答えはいつも決まっていて、

(以下本文抜粋)

「アドバイスはしないし、意見も言えません。作品を見て、あなたという人がいると知ることしかできませんよ」

なんと冷たい対応だろうと思うかもしれませんが、これが僕なりの誠実さです。

仕事についてでも、恋愛や人間関係の問題についてでも、人に相談されたことに対してアドバイスをするときには、その人の面倒を一生見る覚悟がいると思います。(p92抜粋)

家族、友だち、一緒に働いている人たちにアドバイスするときは、相応の覚悟と情熱を持って向き合います。真剣にアドバイスしたいからこそ、僕にはあらゆる人にたいして同じように向き合えるほどのキャパシティがないのです。

軽い気持ちでアドバイスするのは、誠実でないやさしさです。背骨がない、くにゃくにゃのやさしさは、口当たりはよくても長持ちしないのが普通でしょう。

(以上p93抜粋)


松浦弥太郎さんは雑誌『暮らしの手帖』の前編集長で、現在はcookpadの「くらしのきほん」の編集長です。

松浦の誠実さややさしさ、自分と周り人を大切にしていることが伝わって、とても心地よい、暖かい気持ちになりました。


カウンセリングでも簡単に一方的なアドバイスはしません。

アドバイスをするにも、信頼関係を築き、クライアントさんが実際に行動出来そうな状態かどうかを見極めなければなりません。クライアントさんの現状や今まで工夫してきたことを詳細にお聴きし慎重に行います。また言いっ放しということもしません。必ず、次回のカウンセリング時に振り返りも行い、状況に合わせて工夫、修正をしていきます。


また、アドバイスを求めるならその道の専門家に聞くのが良いでしょう。


特に女性の心のことや、子どもの発達、行動で気になることがありましたら、当カウンセリングルーム サードプレイス富山にご相談くださいね。ゆっくりとお話しをうかがい、一緒に解決の糸口を探しましょう。


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